【実録】パニック発作の症状&薬の体験談
◆はじめに◆
この記事は薬のレビューを目的としたものではありません。パニック発作に悩んでいらっしゃる方に「実は同じ症状で悩んでいる方は他にもいらっしゃいますので一人で抱え込まずお医者さんに相談してください。発作を抑える薬もあるので安心してくださいね。」とお伝えするためのものです。筆者が実際に体験した症状や薬の副作用をお伝えすることで、少しでも読んでくださっている方のお力になれれば幸いです。
筆者の体験
筆者の症状
筆者のパニック発作の症状は以下の通りです。
- ドクンッと突然スイッチが入る感覚(昼夜就寝中関係なく)
- 心臓のポンプが正常に働いていないと確信できるくらいの強烈な動悸
- 呼吸が浅くなりうまく酸素を肺に取り込めなくなる
- 今いる場所の酸素が薄いと感じる
- 眼の前がチカチカ光りながらも暗くなっていきよく見えなくなる
- 耳の後ろから後頭部にかけて血が十分に流れていないような感覚
- 脳から血液がザァッと後頭部や首に落ちていく感覚
- 「死んでしまう」と感じてとにかく叫びたくなる
- 頭痛
- 腹痛
- 下痢
発作が起きるきっかけ
こうした症状は突然起きてしまうのですが、発作が起きるきっかけや原因は定まっていません。
ただ頻繁に発生しているなと思う場面はいくつかあります。
- 夜寝ているとき
- 気温がとても寒い/暑いとき
- 全く知らない場所にいるとき
- 人混みにいるとき
- 病院やトイレの場所がわからないとき
- お酒を飲んだ時
寝ているときの発作は避けようがないので、一時期は寝るのが本当に怖くて不眠症になっていました。
パニック発作との付き合い方
発作が起きるのは仕方ないと考える
パニック発作は心の病気ではなく脳の誤作動と考えます。パチっとスイッチが入るのはコントロールできないので、「なんとか発作を避けなければ…」とは考えないようにしました。『頑張らないこと』を学ぶことでどん底だった気持ちが少しずつ上向きになりました。
死ぬことはないと言い聞かせる
発作を初めて経験した方は「仕方ないで片付けられられるようなものじゃない!」と思われることでしょう。私もそうでした。
しかし、何回か発作を経験すると皮肉なことにも「これだけ辛くても死ぬことはないんだ」と気づきました。
「死にはしないし、1時間もしたら治る。」
そのことに自分で気づけたとき、少し心が軽くなりました。
薬の効果
飲んでいた薬は2種類です。
レクサプロ
毎晩飲んでいる薬。飲み始めてから発作の回数が減った気がします。
ただ薬を止めたときの離脱症状は強かったです(後述)
アルプラゾラム
発作が起きた時or起きそうなときに飲む薬。
体全体がリラックス状態になるので発作が治まる手助けをしてくれますが、脱力感が強いので渡しの場合は車の運転などできなくなります。
財布や全ての鞄に入れておくことで「発作が起きても大丈夫」という安心感が得られます。現在もお守りとして持っています。
薬の離脱症状
パニック発作が出始めてから9年ほど経ち、発作の回数がかなり減ってきたので少しずつレクサプロをやめることにしました。
強烈なめまい
丸いペットボトルに油を半分くらい入れた状態で転がすとどっぷんどっぷんとワンテンポ遅れたような変な動きをしますよね。私の場合、薬をやめて3日後くらいから3週間くらいあんな感じのめまいが続きました。目が回る感じではなく、一瞬だけ時間をジャンプしたようなワープしたような感覚です。
3週間ほどは結構辛くて車の運転は危なくてできませんでしたが、4週間目からはそのめまいも減っていき、服薬をやめて2ヶ月ほど経った今ではほとんどめまいを感じません。
私の体験談は以上です。初めてのパニック発作から9年以上が経った今もたまーに発作が起きますが。それでも楽しい人生を歩んでいます。結婚してドイツで生活なんて当時の私にとってみたら夢みたいです。
私自身、パニック発作と一緒に生活している方の体験談を見て前向きになれました。この記事が少しでもパニック発作に苦しむ方の助けになれば幸いです。